ドラマ『二十四の瞳』最終回までのあらすじネタバレ！原作の結末もあり

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2022年8月8日にNHKで放送された土村芳主演のドラマ「二十四の瞳」。

昭和初期を舞台に、貧困・差別・弾圧などを描く本作は、1954年（昭和29年）に壺井栄の原作を監督・木下惠介が映画化した「二十四の瞳」をドラマ化したものです。

今も日本映画史に残る不朽の名作が次世代に伝えるべき＜祈り＞の物語としてよみがえります。

本記事では「二十四の瞳」のネタバレはもちろん動画を無料視聴できるサービス・ドラマのあらすじや見どころを調査し、まとめました。

ドラマ「二十四の瞳」のあらすじと最終回までのネタバレ

あらすじネタバレ・視聴率　放送日：8月8日

昭和3年、瀬戸内海の島の岬にある分校に、女学校を出たばかりの大石久子が教師として赴任してきました。

キラキラ輝く瞳の12人の1年生は皆、明るく朗らかな久子にすぐに懐きました。

自転車に洋服姿でさっそうと登校する久子は、保守的な村人たちからは敬遠されますが、子どもたちはいつも久子の味方であり心の支えでした。

ある日、久子は落とし穴で骨折してしまい、本校に転任となります。

久子に会いたい子どもたちは、8キロの道のりを歩いて会いに行き、その時に皆で記念撮影をします。

数年後、岬の子どもたちは本校に通うようになり、久子と再会します。

しかし、忠君愛国が重んじられる時代の中、自由な発言をする久子は疎まれるようになり、教え子たちの卒業と共に教職を辞めます。

その後も久子は陰ながら教え子たちを見守り続けますが、12人はそれぞれの運命を辿ることになります。

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ドラマ「二十四の瞳」のマンガ（小説）原作の結末

『二十四の瞳』は、第二次世界大戦の終結から7年後（昭和27年）に発表された小説で、作者の壺井栄は、自身が戦時中を生きた者として、この戦争が一般庶民にもたらした数多くの苦難と悲劇を描いています。

1928年（昭和3年）、普通選挙が実施される一方で治安維持法の罰則が厳しくなった年に、「女学校の師範科」を卒業したばかりの正教員の大石久子（おなご先生）は、島の岬の分教場に赴任します。

そこに入学した1年生12人（男子5人、女子7人）の児童、それぞれの個性にかがやく二十四の瞳を前に、この瞳をどうしてにごしてよいものかと感慨を持ちます。

若く朗らかな大石に子供たちはすぐになつき、信望を集めました。

颯爽と自転車に乗り洋服姿で登校するおなご先生は「ハイカラ」であることを理由に、保守的な村の大人たちから敬遠され、些細な誤解から面罵され、思わず涙することもありました。しかしいつでも子供たちはおなご先生の味方であり、支えでした。

そんな折、大石は年度途中で子供たちの作った落とし穴に落ちてアキレス腱を断裂。分教場への通勤が不可能になってしまいます。

大石が不在の中、「おなご先生」を一途に慕う子供たちの姿を目の当たりにした村の大人たちの態度も軟化します。大石が子供たちにとってかけがえのない存在であることを理解したのです。

やがて怪我が完治した大石は本校へ転任することとなり、村の皆に見送られ、再会を約束して分教場を去りました。

1932年（昭和7年）、5年生になった子供たちは本校に通うようになり、新婚の大石と再会します。

しかし昭和恐慌や東北飢饉、満洲事変・第一次上海事変と続く戦争といった暗い世相は、大石を初めつつましく暮らす生徒たちのそれぞれの暮らしに、不幸の影を落とし始めます。

1934年（昭和9年）春、アカのレッテル貼りに世間が流れて自由な発言がしづらくなり、忠君愛国が重んじられて行く学校に憂いを持った大石は、船乗りの夫の子を身ごもります。

防空演習が多くなったこともあって、教え子たちの卒業とともに3月で教職を辞めます。

12人の生徒たちはそれぞれの運命を歩み、女子は生活苦に追われ、男子は好戦的な空気の中で英雄になる夢を見て、兵隊志願者が多くなっており、行く末を案じます。

1941年（昭和16年）の春、三児の母となった大石は、徴兵検査が行われているK町のバス停で、検査のため来ている教え子の男子たちに出会います。

もはやお国のために死ぬことしか言えなくなっている中、甲種合格してしまい海軍に配置された教え子と別れる時、「名誉の戦死など、しなさんな。生きて戻ってくるのよ。」と、声を潜めて伝える大石でした。その年12月に太平洋戦争が始まります。

1946年（昭和21年）、夫を海戦で、相次いで母親も末娘も亡くした大石は、ふたたび代用教員として教壇に復帰します。

幼い児童たちの中にはかつての12人の児童たちの近親者もいます。最初の12人と子供たちの姿をだぶらせ、涙ぐむ大石は、その昔「おなご先生」とあだ名をつけられたように「泣きミソ先生」と呼ばれることとなります。

しばらくたち、教師の道をえらび、母校に勤務しているかつての教え子の呼びかけで、12人のうち消息のわかる5人は大石と後輩の教師と会合をもちます。

兵隊塚の墓参をした後、会合では、貧しさから波乱の人生を余儀なくされた者、家が没落し消息を絶った者、誰にも看取られることなく病死した者、遠い海の向こうで戦死し2度と帰ってこない者、戦場で負傷し失明した者。時代の傷を背負って大人になった教え子は、大石を囲んで小学1年生のあの日皆で一緒に撮った写真を見ます。

ビールを飲みながら1人の女子が、すさんだ時代の中、海千山千になるしか生き残れなかったことを嘆き、「荒城の月」を歌う中、失明した男子が一人一人名前を呼びながら写真の顔を指さすが、少しずつずれていました。

大石が「そう、そうだわ、そうだ」とほほえみながら肩を抱いて、歌を聞きながら涙がほほを伝うと、皆しんとし、大石の跡をついで教師になった女子が、歌った同級生にしがみついて、むせび泣きます。

原作の感想

頭をガツンと殴ってくるような小説でした。

前半のほのぼのとした雰囲気が嘘のように、皆抗えぬ運命に投げ込まれていきます。

貧困、ジェンダー、そして戦争……。

この時代がいかに人間の主体性をかき消してしまう時代だったか、その恐ろしさが、大石先生という庶民の女性の目線を通じて強く伝わってきました。

しかし他方で、悲惨なだけでもない、心と生活をぐちゃぐちゃに踏み荒らされても再び前を向いて生きていく人間のじんわりとした強さと明るさが、この小説には描かれています。

そこにこの小説の名作たるゆえんがあるのだと思います。

ドラマ「二十四の瞳」の基本情報

ドラマ「二十四の瞳」のキャスト相関図

大石久子役：土村芳

「女学校の師範科」を卒業したばかりの正教員。

大石正吉役：中島歩

船乗りで、久子の夫。やがて戦地へと赴くことに…。

大石民役：麻生祐未

久子の母。夫を早くに亡くし、苦労して久子を育てました。

三枝校長役：國村隼

久子が働く小学校の校長。久子の亡き父の友人でもあります。

ドラマ「二十四の瞳」の見どころや豆知識

ドラマ「二十四の瞳」の感想や評価・口コミ

りきまるくんもちろん良かったけど、息子の大吉役の内山くんの演技がとても良かったです。
敗戦に悔しがり｢一億玉砕でよかった｣っていうセリフ。
教育で刷り込まれる子どももまた戦争の犠牲者なんですね。

土村芳さんの大石先生は、似合います。
今井悠貴くんは、流石の難しい役どころ。 彼の演技に涙が止まらなかったです。

小豆島が舞台の小説「二十四の瞳」。
過去に何度も映画化、ドラマ化されてきた名作。教員をめざしていた時、大石先生の姿に心打たれました。
冒頭の出席をとるシーンでウルウルしてしまいました。
いろんな役者が演じているお話だけれど、何度観ても戦争の理不尽さを感じます…。

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ドラマ「二十四の瞳」まとめ

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